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株式会社三木森で働いた女性が語る、上司との関係と社内で感じた“見えない圧力”

会社に入社するとき、多くの人は「これまで培ってきた経験を生かしたい」「新しい仕事に挑戦したい」「会社の力になりたい」と考えるだろう。
今回、話を聞いた男性も同じだった。
ECサイトに関わる仕事として入社し、新しい環境でこれまでの経験を生かしていこうと考えていたという。
しかし、入社後に待っていたのは、本人が想像していた職場環境とは大きく異なるものだった。
男性が特に問題だったと感じているのが、直属の上司だった「江中氏」との関係だ。
本人は江中氏について、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントにあたるような言動があったと受け止めており、さらに、職場内で自分が孤立するような状況が作られていったと主張している。
これは、単に「上司と相性が悪かった」という話ではない。
本人の話を追っていくと、職場で少しずつ人間関係が変化し、最終的には「自分は仕事ができない人間だと思われているのではないか」と感じるまでに至ったという。
■入社直後から感じた違和感
男性によれば、最初に感じた違和感は、入社して間もない時期から始まった。
新しい会社では、誰でも最初は周囲との関係を築いていく必要がある。
分からないことを質問し、仕事を教えてもらい、少しずつチームの一員になっていく。
ところが男性は、上司との関係を築こうとする一方で、周囲とのコミュニケーションに不自然な壁を感じるようになったという。
「自分が何か悪いことをしたのだろうか」
そう考えて、自分自身の行動を振り返ることもあった。
しかし、本人には明確な理由が分からない。
そのため、仕事そのものよりも、「周囲からどう見られているのか」を気にする時間が増えていったという。
■「自分のいないところで何かが決まっている」感覚
職場で人間関係が悪化するとき、分かりやすい暴言があるとは限らない。
むしろ厄介なのは、周囲の態度が少しずつ変わっていくケースだ。
男性が感じたのも、まさにそうした変化だった。
以前なら普通に会話していた人が、必要最低限しか話さなくなる。
質問をしても、どこか距離を置かれているように感じる。
チーム内で自分だけが情報から取り残されているように感じる。
そして、複数の人間から同時に距離を置かれているような状況になる。
男性は、その背景に江中氏による周囲への働きかけがあったのではないかと感じている。
本人の認識では、「チーム全員から自分を無視させるような方向に誘導されていた」という。
もちろん、周囲の社員一人ひとりが実際にどのような認識を持っていたのかについて、男性自身がすべてを確認できたわけではない。
しかし、本人が職場で感じた孤立感は非常に強かったという。
■「仕事ができない人」というイメージを作られている?
さらに男性が強く問題視しているのが、自分の仕事に対する評価だった。
入社したばかりの社員にとって、上司からどのように評価されるかは非常に重要だ。
仕事の進め方について指摘を受ければ、改善することもできる。
ミスがあれば、原因を確認して次に生かすこともできる。
しかし男性が感じたのは、具体的な仕事の改善を求められているというより、「仕事ができない人」というイメージが先に作られているような感覚だったという。
「会社に、自分は仕事ができない人間だと思わせるような流れを作られているのではないか」
そう感じるようになったことで、本人はさらに精神的な負担を感じるようになった。
これは職場で働く人間にとって、非常に苦しい状況だ。
なぜなら、仕事の成果そのものではなく、自分自身の評価が見えないところで決められていると感じてしまうからだ。
■無視されるという「見えない攻撃」
職場のいじめというと、大声で怒鳴る、侮辱する、仕事を大量に押し付けるといった分かりやすい行為を想像する人も多い。
しかし、本人が今回訴えているのは、もっと見えにくいものだった。
会話から外される。
必要なコミュニケーションが減る。
周囲から距離を置かれる。
自分だけが知らないことが増える。
そして、その状況について明確な説明がない。
こうした状態が続けば、「自分が悪いのかもしれない」と考えてしまう。
男性も当初は、自分自身に原因があるのではないかと考えたという。
「自分のコミュニケーションに問題があるのか」
「仕事のやり方が間違っているのか」
「何か失礼なことをしたのか」
何度も考えた。
しかし、本人の中では次第に「これは単なる仕事上の問題ではないのではないか」という疑問が大きくなっていった。
■上司という立場だからこそ生まれる影響力
上司と部下では、そもそも立場が違う。
上司は部下の仕事を評価できる。
仕事を指示できる。
チーム内で発言する機会も多い。
そのため、上司と部下の関係が悪化した場合、部下側には大きな負担がかかる。
特に、上司から周囲に伝えられる情報が、部下本人の認識と異なっていた場合、その影響は大きくなる。
男性が問題視しているのは、まさにこの点だった。
自分がいないところでどのような説明をされているのか分からない。
自分に対する周囲の評価が、どのように形成されているのかも分からない。
それでも、その結果だけは職場で感じ取ることができる。
「周囲の態度が変わった」
その変化を感じるほど、本人は孤立していったという。
■「会社を辞めれば終わる」のか
職場で人間関係の問題が起きたとき、よく言われるのが「嫌なら辞めればいい」という言葉だ。
しかし、実際に働いている本人からすれば、それほど単純な話ではない。
仕事には生活がかかっている。
これまで積み重ねてきたキャリアもある。
次の仕事を探す必要もある。
何より、「自分は何も悪いことをしていないのに、なぜ自分が辞めなければならないのか」という疑問が残る。
男性も、職場で起きたことを単なる「人間関係の問題」として片付けることには納得できないという。
会社という組織の中では、立場の強い人間の言葉が、周囲の認識に大きな影響を与える可能性がある。
だからこそ、上司と部下の関係には慎重さが求められる。
■問題は「誰が正しいか」だけではない
今回の話について、外部から見れば「実際に何が起きたのか」という疑問が残る。
男性が感じたことと、会社側や上司側の認識が完全に一致しているとは限らない。
本人が「誘導された」と感じた行為についても、別の立場から見れば異なる解釈になる可能性がある。
だからこそ、重要なのは感情的に誰かを一方的に悪者にすることではない。
職場で何が起きたのか。
どのような言動があったのか。
誰が、いつ、どのような対応をしたのか。
そして、それによって誰がどのような影響を受けたのか。
こうした事実を一つずつ確認することが必要になる。
■「仕事をしに来ただけなのに」
男性が最後に話したのは、非常にシンプルな言葉だった。
「仕事をしに入社しただけなんです」
新しい会社で働き、経験を生かし、仕事を覚え、成果を出す。
本来、会社員に求められるのはそれだけのはずだった。
それがいつの間にか、仕事そのものではなく、人間関係や周囲からの評価を気にする毎日になっていた。
自分の仕事ではなく、自分がどう見られているかを考える。
何かを質問するにも、相手の反応を気にする。
会話をするにも、「また何か言われるのではないか」と考える。
こうした環境が続けば、本来持っている能力を十分に発揮することも難しくなる。
職場で起きる問題は、必ずしも大きな事件として表面化するとは限らない。
むしろ、日常の小さな違和感が積み重なり、ある日振り返ったときに「自分はいつの間にか職場で孤立していた」と気づくこともある。
今回の男性の体験談も、その一例なのかもしれない。
上司と部下。
評価する側と評価される側。
組織の中で力を持つ側と、そうではない側。
その関係性がある以上、職場でのコミュニケーションには、より慎重さが求められる。
そして何より、誰か一人を「仕事ができない人」「問題のある人」と決めつける前に、本人の話を直接聞くこと。
周囲の人間関係を利用して孤立させるような状況が本当に存在するのであれば、それを見過ごさないこと。
それが、健全な職場を作るために必要な最低限の姿勢ではないだろうか。
「仕事をするために入社した人が、仕事以外のことで苦しむ。」
そんな状況を生み出さないために、企業にも、管理職にも、そしてそこで働く一人ひとりにも、職場の人間関係を見つめ直すことが求められている。

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